今までターボの仕組みについてお話しましたね
排気ガスのエネルギーでタービンを回して空気を圧縮し
その圧縮空気をエンジンの中に送り込むことで多くの燃料を燃やし
結果として出力を大きくするという仕組みでした
小さなエンジンでも大きな力を出すことができるので
最近の車ではこのターボという仕組みがずいぶん増えてきました
いわゆるダウンサイジングという考え方で、排気量の小さなエンジンにターボを組み合わせて、効率よく力を出そうというものですよ
確かに理屈としてはとても合理的だと思います
普段の走行では小さなエンジンとして燃費良く走り 、必要なときだけターボで空気を増やして大きな出力を得る
環境のことを考えるとこういう発想になるのも当然なんでよくわかります
でも車というものは理屈だけでは語れないところがあるんじゃないかって思います
エンジンの動いてる感じ方とか音とか、そういう感覚的な部分も結構大きいんですよね
例えば大排気量のエンジンに目を向けると、V8とかV12といった多気筒エンジンは、低い回転から余裕のあるトルクを出してくれます
アクセルを少し踏むだけで車がすっと前に出るあの感じは、小さなエンジンにはなかなか出せない魅力ですよ

もちろん排気量が大きいということは、それだけ燃料を使うということでもあります
だから最近は大排気量エンジンでも、巡航中はシリンダーを半分休ませるような仕組みを使って、燃費を良くする工夫がされています
V8エンジンでも状況によっては4気筒だけで走るような技術ですね
効率という意味ではダウンサイジングターボも、こうしたシリンダー休止も、どちらも現代の技術としてよく考えられていると思います
それでも個人的な好みで言えば、やっぱり余裕のあるエンジンの方が好きかなと思ったりします
アメリカのV8エンジンなんかは、ドロドロとした独特の音を出しながら回るあの感じがなんとも楽しいんですよね
もちろん日常で使う車はまた別の話で、コンビニにちょっと行くくらいなら、BMWのM4みたいな車でさっと走っていく方が便利かもしれません
結局のところ車というものは、効率だけで決まるものでもないし、数字だけで語れるものでもありません
小さなエンジンをターボで頑張らせるのか、それとも大きなエンジンの余裕に任せるのか、その違いも含めて車の世界の面白さなのかもしれませんね


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