Internal Combustion・ストーリー ③爆発が選ばれた日

華恋の車偏愛記

爆発って聞くとさ
なんか危なそうじゃない
でも内燃機関の始まりって
いきなりガソリンじゃなかったんよね

19世紀の都市には
すでにガスが流れてた
街灯も家庭の火も
石炭から作った都市ガス
今の天然ガスではなかったのね

つまり爆発は
わりと身近な存在だったわけよ

技術者が考えたのはとてもシンプル

燃やして熱を作るより
閉じ込めて爆発させて一気に膨らませたほうが
効率よくない?

ここから内燃という発想が生まれる

最初は都市ガスを使った固定式エンジン
まだ車じゃないよ

でも理屈はできた

そこに徐々に石油産業が広がってくる

当時の液体燃料は強い
タンクに入る、運べる、どこででも補給ができる

爆発は自由を手に入れたわけね

2サイクルは荒々しかった
煙も出るし効率もいまいち良くない

でも軽いのは利点だったし
構造も割とやさしめ

そこで満をじして登場したのが4サイクル

吸う、圧縮、爆発、排気
ここで全てが一気に安定することになる

蒸気より軽くて電気より遠くへ行けた
だから選ばれたガソリンエンジン

でもね
最初からガソリン一択だったわけじゃない
アルコールもあったし水素も研究されて
何度も挑戦されてた

ただその時代の社会に
一番ハマったのがガソリンだっただけ
技術の勝利っていうよりインフラとの相性の勝利

でもその燃料は化石燃料なんだから
枯れる可能性があり、環境にも負荷が掛かる

だからいま、また燃料で揺れてる
電気が戻ってきて、水素も候補に上がってきてるよ
でもまだ化石燃料の爆発はまだ走ってる
ちょっと肩身は狭い

正解はまだ決まってないし
たぶんこれからも、ひとつにはならないと思う

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