ロータス エスプリって、ちょっと不思議なクルマなのよね
スーパーカーって言うとどうしてもフェラーリとかランボルギーニとか、イタリア車を思い浮かべる人が多いと思うのよ
漫画のサーキットの狼の影響もあって、当時は特にそんな空気が強かったみたいね
でもロータスは元々そういうメーカーじゃないのよね
エランとかヨーロッパとか、軽くて小さいスポーツカーを作る会社
そんなイメージが強いメーカーだった
だから最初にエスプリを見たとき、ちょっと不思議な感じがしたのよ
わたしの中のエスプリっていう車は、シルバーの楔形のボディで、後ろに大きなスポイラーが付いてるイメージ、そこに Turbo の文字がある
雑誌で初めて見たときに、これ絶対速いクルマだって思った記憶があるのよね
でもよく考えてみると、ロータスってそんな派手なスーパーカーの会社じゃないはず
だから、ヨーロッパを少し大きくした程度のクルマなのかな?
なんて思っていたのよ
ところがこのエスプリはなかなか面白い背景があったのよ
実はこのクルマ、突然生まれたわけじゃないのよね
1972年のトリノ モーターショーに、ロータスが楔形のコンセプトカーを出していたわけよ、それがエスプリの原型
デザインしたのはイタリアのデザイナーのジウジアーロ、有名な人だよね
直線的で鋭いウェッジシェイプにしてしまったわけね
イギリスのロータスなのに、雰囲気はかなりのイタリアンスーパーカー
最初に見たときにちょっと不思議に感じたのは、たぶんそのせいなのよね

そしてそのコンセプトカーが1976年に市販車として登場することになるの
それがロータス エスプリ
ただ、当時のスーパーカーの世界はかなり派手だったのね
ランボルギーニ カウンタックとかフェラーリ ベルリネッタ ボクサー
どちらも大排気量エンジンを積んだ本格的なスーパーカーだった
それに比べると、エスプリのエンジンは4気筒で排気量も小さめだった
数字だけ見れば、むしろ控えめなスーパーカーだったのね
それでもこのクルマちゃんとスーパーカーの世界に登場してくる
しかも映画にも出てきちゃう
1977年に公開された、007 私を愛したスパイ
この映画でエスプリはボンドカーとして颯爽と登場するわけ
しかも水に入ると潜水艇に変形する有り得ないクルマ
このシーンでエスプリの知名度は一気に広がったらしい
こうしてエスプリは、スーパーカーとしての存在感を少しずつ高めていくことになるのね
しかもこのクルマ、かなり長く期間作られている
1976年から2000年代まで約30年近く生産されたのね
ロータスの中でもかなりの長寿のモデルだった
軽量スポーツカーのメーカーだったロータスが、スーパーカーという世界に挑戦したクルマ、それがエスプリだったのかもしれない
見た目はイタリアのスーパーカーみたいなのに、中身にはロータスの考え方が残っている
大排気量じゃなくて、軽さとハンドリングで速さを追求してた
その考え方はエランやヨーロッパの頃から変わっていな買ったわけよ
もしかするとエスプリは、スーパーカーになろうとしたロータスじゃなくて
ロータスのまま、スーパーカーを作ろうとしたクルマだったのかもしれない
低い楔形のボディに後ろに付いた大きなスポイラー
雑誌で見たシルバーのエスプリは、そんなロータスの挑戦を象徴するクルマだったような気がするのよ


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